【書評】ゼロからイチを生み出せる! 頑張らない働き方
1. 30秒本紹介
ベルリッツ、モルガン・スタンレーそしてGoogleを経てプロノイアグループの代表取締役を務めているピョートル・フェリクス・グジバチ氏による著書。
日本人がとりあえず口にしがちな「頑張ります」。そんな日本人に「いや、頑張らなくていいんだけど...」と提言する。
頑張るのではなく、どうしたらできるだけ楽に成果が出るか、に重きをおき、実践的な手法が書かれています。
日本人のみなさん、もう頑張るのはやめましょう。
ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方 [ ピョートル・フェリクス・グジバチ ] 価格:1,512円 |
2. ぽろすメモ
具体的にどうしたら生産性が上がるのか、それは、「捨てる」こと。
日々の仕事は、「インパクトの大きさ」と「学びの大きさ」という2軸で、次の4つに分けることができる。
- インパクトも学びも大きい仕事・・・この仕事に割く時間をいかに増やすか
- インパクトは大きいが学びは小さい仕事・・・違う人に任せる
- インパクトは小さいが学びが大きい仕事・・・現状インパクトは小さいが、長期的に見ると成果につながる(1日のうち15〜20%を割く)
- インパクトも学びも小さい仕事・・・捨てる、人に任せる
ポイントは、いかに1番以外の仕事を「捨てる」か。
それを実現するために...
①ミッションを持つこと
自分にとってのミッションを認識し、それ以外の不要な仕事を「not to do list」にまとめる。
②チーム内外でのコミュニケーションが重要
チームメンバーとミッションを共有し、うまくいっていないときは正直に伝える。上司は正直に伝えることのできる職場環境を整備する。
3. そういえば
先日、「ゆとり若手社員が思うおかしな上司と部下の関係性」という記事で、上司に対する愚痴を吐かせていただきました。
この記事では上司との関係性で疑問に思ったことを正直にぶちまけているので、「なんだこいつはゆとりのくせに」と思われた方もいるかもしれません。
私自身も、自分が上司だったらこんな部下嫌だなあと思いながら記事を書いていました。
でも、この『がんばらない働き方』を読んで、「自分が疑問に思っていたことは間違いじゃなかったんだ!」と思いました。というかそもそも、疑問を持つことに間違いなんてないですよね。むしろ疑問を持たない人生なんて成長のない人生なのかもしれません。
日本の会社での働き方は変わりつつありますが、まだまだ昔からの精神論が根付いているのが実態です。若手、ベテラン問わず日本のサラリーマン全員に一度読むことをお勧めします。
ゼロから“イチ”を生み出せる! がんばらない働き方 [ ピョートル・フェリクス・グジバチ ] 価格:1,512円 |